神野藤昭夫・多忠輝
諸学の越境と交流によって生まれた、魅力と刺激に富んだ「学」と「楽」の世界。専門分野を異にする人びとが、雅楽という1点を中心に参集し、雅びなだけでは支えることのできない、雅楽の世界の厚みを分析する。
・最古の楽家、多家の歴史と伝承 多忠輝 ・唐楽の伝来と遣唐使 南谷美保 ・雅楽《新靺鞨》にみる古代日本と東北アジア 酒寄雅志 ・『新撰楽譜』の楽目録について 遠藤徹 ・雅楽と声明 荻美津夫 ・催馬楽の時代と『源氏物語』 神野藤昭夫 ・蘇る平安の音 スティーヴン・G.ネルソン ・《青海波》の演奏史 植田恭代 ・戦国期の楽人 池和田有紀 ・『楽家録』をめぐる文化環境 武内恵美子 ・明治時代の唱歌遊戯と雅楽 曽我芳枝 ・韓国近現代の雅楽 山本華子 ・雅楽のフォークロア 鎌田東二