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2024年 5月
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定休日
新羅時代に遡ると言われる朝鮮の宮廷雅楽伝承機関。 開放前に活躍した李王職雅楽部の初の総合的研究書
【内容】
植民地時代の朝鮮にあって、日本の宮内省の管轄下に置かれた李王家の家務を掌った李王職。その一部署で、宮廷音楽を伝承する機関、李王職雅楽部の実態を調査。
雅楽関係の資料だけでなく、日本の国家公務員の名簿『職員録』『宮内省省報』『李王職職員録』などを詳細に調べ、自信の聞き取り調査と共に、組織・制度・演奏活動・教習活動・記録活動などの面から研究し、音楽機関としての特徴を総合的に捉えた初の研究書。
巻末の資料頁には、肄習会(雅楽部生の技術向上のための温習会)プログラムを収録。
李王職雅楽部のレパートリーや活動の様子を窺わせる、第1回(1932年)から第135回(1944年)までの記録や李王職雅楽部に所属した楽師たちの発言を含む資料を約170頁にわたって掲載している。
【紹介原文のまま】
第一章:李王職雅楽部の組織と制度
1.李王職の職制
2.李王職雅楽部の職制
3.楽師の地位と待遇
第二章:李王職雅楽部の演奏活動
1.上演の場
2.レパートリー
3.宗廟祭礼楽の実態
第三章:李王職雅楽部の教習活動
1.養成所の変遷と雅楽生の入所の経緯
2.養成所の教育課程と教習方法
3.肄習会
4.同時代の他機関との交流
第四章:李王職雅楽部の記録活動
1.概説書・文書
2.楽譜・歌詞集
3.録音物
4.写真・映像
第五章:田邉尚雄の調査とその影響
1.田邉尚雄の朝鮮雅楽調査
2.先行研究と田邉尚雄に対する評価
3.田邉尚雄と所蔵資料の寄贈
4.田邉尚雄の調査が及ぼした影響